サステナビリティ推進のヒントに。イベント・ウェビナー参加へのTips
サステナビリティ入門
昨今、企業としてサステナビリティを推進する活動は不可欠となりました。しかし「実際に何ができるのかイメージできない」「何から手を付けたらいいのか分からないなど、きっかけがうまく掴めずお悩みの方も多いのではないでしょうか。
サステナビリティや脱炭素、ESG経営に取り組むどの企業も、同じ「世界の環境や社会の問題を解決する」という目標を持っています。つまり他社の取り組みからヒントを得たり、連携しながら、ともに持続可能な社会を目指すことが重要なのです。
そこで今回の記事では、情報収集や人脈を築くきっかけとなるウェビナーやイベントをご紹介します。自社でサステナブルな取り組みを推進していきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
イベント・ウェビナーに参加する意義
ほとんどの企業では前例のないサステナビリティの取り組み。外部からの実用的な情報収集を効率よく行うことが必要不可欠です。
幸いなことに現在は、サステナビリティをテーマとしたイベントやウェビナーが多く開催されています。実際にイベント・ウェビナーに参加することでどんなメリットが得られるのでしょうか?
戦略や取り組みのヒントを得ることができる
ウェビナーやイベントに参加する意義の一つ目に、戦略や取り組みのヒントを得られることが挙げられます。サステナビリティに取り組む企業のリーダーや有識者の話を直接聞くことで、自社のビジネスにも活かせるヒントを得ることができます。またイベントやウェビナーの内容は、登壇者が持つ一番新しい情報。登壇者に直接質問できるのも大きなメリットです。
また現在は、開催されている様々なイベントから、たとえば「サステナブル経営の始め方」「カーボンニュートラルへの取り組み方法」など、より細かいテーマのウェビナーを選ぶことも可能です。違う業界の取り組みからも、思わぬヒントが得られるかもしれません。
以前なら会場に足を運ぶことでしか聞けなかった貴重な講演を、ウェビナーというかたちで気軽にオンラインで聴講できる時代になりました。オンライン環境さえあれば様々な情報に触れられるのも、近年のイベントやセミナーの魅力なのです。

人脈を形成することができる
サステナビリティをテーマとしたイベントには、様々な業界のビジネスパーソンが集まります。普段関わることのない業界の人とも、「サステナブル」という共通のキーワードでコミュニケーションを取ることが、新たなアイデアを生むきっかけとなります。
またウェビナーが終わった後にも、SNS等で有識者をフォローしたり、オンラインサロンなどのコミュニティで同じ志を持つ仲間と交流することもできます。イベントやウェビナーに参加したことがきっかけで、自社での取り組み方法や、社内での意識の高め方などについても、良いアドバイスが貰えるかもしれません。
サステナビリティにまつわるイベント・ウェビナー
サステナブル・ブランド国際会議
写真提供:Sustainable Brands Japan
主催:株式会社博展 Sustainable Life Media, Inc.
開催内容:セッション、ワークショップ、ネットワーキング企画 など
「サステナブル・ブランド国際会議」は、グローバルで活躍するサステナビリティのリーダーが集うコミュニティ・イベントとして、世界各国で開催されているイベントです。サステナビリティをブランドに取り入れる企業を中心に、NPO/NGO、政府官公庁・自治体、大学・教育研究機関、学生などが例年参加しています。
2022年には「REGENERATION(リジェネレーション=再生)」をテーマにイベントが開催されました。展示会とオンラインのハイブリッド開催で、互いが豊かになる環境や社会、経済をどうつくり出すことができるかを登壇者・参加者が共に議論しました。

エコプロ/SDGs Week EXPO for Business
写真提供:SDGs Week EXPO広報事務局
主催:日本経済新聞社、日経BP、インフラメンテナンス国民会議(社会インフラテック共催)
1999年に初開催され、地球環境課題の解決に向けて数多くの取り組みを紹介してきたエコプロ。次世代技術や製品、サービス、CSR 活動、環境保護活動、環境政策、産学官連携などの最新動向が紹介されています。SDGsに関連したテーマの各展「SDGs Week EXPO」も同時開催されており、多様な情報収集ができるのが特徴です。

国際サステナブルグッズEXPO
写真提供: RX Japan株式会社
主催:RX Japan株式会社
エコ・エシカル・オーガニックなど、環境に配慮したサステナブル製品が一堂に出展する商談展「国際サステナブルグッズEXPO」。大手雑貨店やライフスタイルショップ、百貨店などもサステナブルをテーマにした店舗作りが加速していることを受けて開催されている商談イベントです。会期中に行われるセミナーには、LUSHやBEAMSなど、ライフスタイルカテゴリでエシカルな取り組みを続ける企業が多くラインナップされています。 年2回、東京ビッグサイトで開催されています。
サステナブル ファッション EXPO
写真提供:RX Japan株式会社
主催:RX Japan株式会社
ファッション業界においても、サステナビリティの観点から工程を見直す動きは活発です。「サステナブル ファッション EXPO」はエコ、リサイクル、アニマルフリー、エシカル、オーガニック、フェアトレードなど、サステナビリティを考慮したファッション製品・素材が世界中から出展する展示会です。様々な製品や素材を見ることで、サステナブルな製品開発のヒントを得られるかもしれません。日本最大のファッション展「FaW TOKYO(ファッションワールド東京)」内で、年2回東京ビッグサイトで開催されています。
ウェビナーやサステナビリティ推進のヒント探しにおすすめのサイト
ウェビナーやイベントは単発のものが多く、開催日が近づくと申し込みが締め切られていることもあるため、日頃から興味のあるイベントがないかチェックしておくことも大切です。また、関連事業を展開する企業の取り組みが、サステナビリティ推進の糸口になることもあるでしょう。
ここでは、サステナビリティに関するウェビナー・イベントの情報収集や、企業におけるサステナビリティ推進のヒントになるサイトをご紹介します。
日経イベント&セミナー
出典:日経イベント&セミナー
日経グループが開催するイベント情報を紹介しているサイト、「日経イベント&セミナー」。単発のセミナーはもちろん、フォーラム・シンポジウム等などリアルとオンライン両方で開催するスタイルのイベントなど、幅広いラインナップがあります。無料で視聴できる動画アーカイブもあります。

朝日新聞|SDGs Action!
出典:SDGs Action!
朝日新聞の運営する「SDGs ACTION!」は、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)を実現するためのメディアで、SDGsにまつわる多くのイベント・ウェビナーを主催しています。これから開催されるイベント情報のみならず、過去のイベントのレポートやアーカイブ配信なども充実しています。

DMMオンライン展示会
出典:DMMオンライン展示会
DMMオンライン展示会では、多岐にわたる業界の展示会がオンラインで開催されています。 ユーザーは、出展社の最新情報を集めたり、商談をすることが可能です。
また「名刺を渡す」機能があるため、うまく時間を取れない場合も気になる出展社へアプローチをかけることができます。効率的に業界内外との繋がりができるのもメリットです。出展が無料なので、展示会を開催したい方にもおすすめです。

エネがえるBlog(蓄電池にまつわる役立ち情報)

「エネがえるBlog(蓄電池にまつわる耳より情報)」では、太陽光発電や蓄電池の知識から高騰が続く燃料費や電気代金の対策といった、日ごろの生活で知っておきたい電力・エネルギーのお役立ちコンテンツを発信しています。また、「エネがえる」公式ホームページは、太陽光・蓄電池経済効果シミュレーション といったお役立ちのツールを提供しています。
まとめ
新たな取り組みを始めるとき、先を行く企業の取り組みや知見は大きなヒントになります。さらに、ウェビナーやイベントに積極的に参加することで、自社の取り組みを推進するヒントが得られたり、分野や業種を超えた協業を可能にする人脈形成も期待できます。
効率良い情報収集につなげるためにも、ご紹介したサイトなどを利用して日頃からアンテナを張ってみてはいかがでしょうか。
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